2024年1月5日発行 1639号

  • 新春座談会「新たなステージに向けて~企業づくりと地域づくりを一体とした活動を」
  • 解説記事>同友時評24年の展望「変化に富む経営環境に活きる、『学び』に富む中小企業」
  • 新年のごあいさつ(中同協役員)
  • 全国行事開催地からの便り

円卓

▼「雪がコンコン降る。人間はその下で暮らしているのです」山形県山元中学校に通う生徒の生活記録『山びこ学校』は、こんな詩から始まります

▼1951年に出版されたこの本は評判を呼び、映画にもなりました。師範学校を出たての青年教師・無着成恭がどのような教育をしたか。卒業式の答辞が本に所収されています

▼私たちの骨の中芯(なかしん)までしみ込んだ言葉は「いつも力を合わせて行こう」「かげでこそこそしない」「働くことが一番好きになろう」「なんでもなぜ?と考えろ」そして「いつでも、もっといい方法はないか探せ」でした

▼卒業生代表佐藤藤三郎の答辞は、人間の値打ちは「人間のために」「山元村のために」という目的をもって仕事をしているかどうかによって決まる。これからは自分の脳みそを信じ、自分の脳みそで判断すると続きます。同友会では、87年の社員教育活動全国研修交流会基調講演で藤岡貞彦先生によって紹介され、大きな反響を呼びました

▼戦後日本の教育の金字塔ともいわれる答辞。そこには「科学性、社会性、人間性」に裏打ちされた「自主・民主・連帯の精神」が息づいています。こんな職場づくりを進めようと思いを新たにしたお正月でした。