2017年11月5日発行 1417号

  • 黒瀬直宏・嘉悦大学教授が迫る「海外戦略」
  • 【特集】各同友会経営研究集会・フォーラム
  • 【採用と教育】特別調査報告
  • 地域人材育成連携協力協定締結(熊本)
  • 中小企業学会
  • 【時潮創流】
  • 新支部の誕生(富山)
  • 2017第5回経営労働問題全国交流会 特別報告

円卓

▼火を司ると言われる伝説のトカゲ、サラマンダー。その胴体の形に似た選挙区割を行い、所属政党に有利な条件をつくったのは、アメリカ合衆国マサチューセッツ州のゲリー知事です。地図上に不自然な形で現れる選挙区は、サラマンダーとゲリーを融合したゲリマンダーという造語で批判的に称されました。1812年のことです

▼日本でも、過去に何度も小選挙区制導入で激論が交わされました。1956年の鳩山一郎内閣による提案はハトマンダー、1973年の田中角栄内閣ではカクマンダーと揶揄(やゆ)され、いずれも実現に至りませんでした。しかし、1996年の第41回衆院選は、1選挙区で複数議員を選ぶ中選挙区制に代わり、小選挙区比例代表並立制により実施されました

▼この10月22日投開票の第48回衆院選。結果報道では、圧勝した自民党は小選挙区では47・8%の得票率で、全289議席の75%にあたる218議席を獲得。一方、小選挙区で落選した候補者に投じられた「死票」は、投票数の48%にのぼります

▼「政権運営の慢心がリスク」とメディアで評される中、この「死票」が今後の政治で蘇るかどうかは、国民の手に委ねられています。